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2010年に北國新聞に載った常福寺本堂再建についての記事を記録するために載せておきます。

2010/04/09付朝刊――――――――――――――☆
◎七尾最古の木造建築/常福寺の本堂再建へ/地震で「全壊」判定受け
 七尾市内で最古の木造建築とされる同市相生町の真宗大谷派常福寺本堂が解
体、再建されることになった。3年前の能登半島地震により市から「全壊」判
定を受けたためで、新本堂には現在の柱材を使い、内陣を江戸期の様式に戻す。
 門徒総代会などが決めた計画によると、現本堂のケヤキの柱などを活用しほ
ぼ同じ大きさの本堂に建て直す。内陣は、本尊と両脇に安置されていた仏像が
一列に並ぶ「一列仏壇」の様式を再現する。
 木越祐馨七尾市文化財審議委員によると、「一列仏壇」の内陣様式は江戸後
期まで主流を占めたがその後全国の大半の寺院で改修された。県内で同様式が
当時のまま現存するのは志賀町の常徳寺だけで、加賀市の常願寺は本堂再建時
にこの様式に改めた。
 同寺は室町期の享禄年間(1528~31年)に国分寺境内(現七尾市古府
町)に建立され、加賀藩祖前田利家の能登入国に伴い数度の移転の後、現在地
に移った。
 本堂は棟札によると天明2(1782)年2月の建造。市街地が明治期に2
度にわたって大火に遭った七尾市内では最古の木造建築物とされる。
 能登半島地震後、同市から「全壊」判定を受けた後は、本尊や仏具一式を別
棟の門徒会館に移して法要などを営んできた。
 畠山和徳住職(66)は「現本堂の建立はちょうど天明の飢饉(ききん)の
ころに当たる。新本堂は、当時の門徒たちが寺に寄せた思いが伝わるような建
物にしたい」と話している。